リモートプリンタ設定手順

以下の3通りのリモートプリンタの設定のうち、サーバー側のlpdデーモンに渡すだけの「標準的な設定」について記載する。

注:以下の内容はAIXシステム管理者ガイド(アスキー書籍)を参考に、一部実機で確認(oslevel 5.3.0.0)していますが、未確認部分もあり。

1.プリントデータを単にサーバー側のlpdデーモンに渡すだけの設定(標準的な設定)
2.プリンタ属性情報を含むディレクトリをNFSによってクライアント側にマウントすることによって、プリント時にプリンタ属性をチェックしてからサーバ側のlpdへプリントデータを渡す設定
3.プリントデータをクライアント側でフィルタリングしてからサーバ側のlpdへ渡す設定

前提
・プリンタが接続されているサーバー側のシステムユニット上でローカルプリンタの設定を行った上、さらに以下の設定を行う
 ・サーバー側でlpdデーモンの起動設定を行う
 ・サーバー側でプリント依頼を許可するクライアントマシンを登録する
 ・クライアント側で、リモートプリンタのキューを定義する

[1]lpdデーモンの起動設定手順
smit > 印刷スプーリング > 印刷サーバーの管理 > 印刷サーバーサブシステムの開始(lpdデーモン)

−SMIT画面例−−−−−−−−−−−−−−−−
     印刷サーバー・サブシステムの開始
サブシステムを開始する時期   [ 両方 ] [リスト]>即時orシステム再起動時or両方
SYSLOGにlpdデーモンの活動をトレースする [いいえ] [リスト]>はいorいいえ
印刷属性を含むディレクトリーをエクスポートする [いいえ]>はいorいいえ

注:印刷属性を含む印刷サーバーのディレクトリーをエクスポートすると、プリント・クライアントがそのディレクトリーにマウントできるようになります。
クライアントは、この印刷サーバ宛てに印刷ジョブを開始すると、このサーバーの印刷属性を使用して印刷ジョブ属性を表示および検査できます。
ネットワークファイルシステムNFS)プログラム・プロダクトがインストールされ実行されていなければならないことに注意して下さい。
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・標準的な設定を行う場合、このままフィールドを変更せずに実行する
実行結果例
コマンド:
/usr/sbin/piomisc_base server_start_when 'both' 'no' 'いいえ'

出力結果
0513-059 lpdサブシステムは始動しました。サブシステムPIDは3498です。
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次に、サーバ側でクライアントの登録を行う

印刷スプーリング > 印刷サーバーの管理 > リモートクライアントの印刷アクセスの追加

−SMIT画面例−−−−−−−−−−−−−−−−
    リモート・クライアントの印刷アクセスの追加
*リモート・クライアントの名前     [       ]
 (ホスト名またはどっと10進数アドレス) 
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・ここでクライアントのホスト名かIPアドレスを指定して実行する
・複数のクライアントが存在する場合、クライアントの数だけ実行する

最後にクライアント側でリモートプリンタのキューを設定する
 印刷スプーリング > 印刷待ち行列の追加
−SMIT画面例−−−−−−−−−−−−−−−−
 印刷待ち行列の追加
フィールドの値を選択または入力して下さい。
変更を完了したら ENTERキーを押して下さい。
記述    Hewlet-Packard LaserJ >
追加する印刷待ち行列
  PCL      [ ]
  PostScript   [ ]
  HP-GL/2 [ ]
プリンタ接続特製 [ ]
ポート番号 [ p ] +
  パラレルインターフェースのタイプ [standard] +
  プリンタ・タイムアウト間隔(秒)  [600] +#
ブート時に構成される状態      使用可能 +  
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・次にリモート印刷のタイプ選択画面が表示される
・ここで前述の3種類のリモートプリンタの設定を選択できるので 「標準処理」を選択する
−SMIT画面例−−−−−−−−−−−−−−−−
   標準リモート印刷待ち行列の追加
フィールドの値を選択または入力して下さい。
変更を完了したら ENTERキーを押して下さい。
 *追加する待ち行列名     
 *リモートサーバのホスト名  

 *リモートサーバ上の待ち行列名
  リモート・サーバー上の印刷スプーラのタイプAIX Version 3 or 4 +
  リモート・サーバー上のプリンタの記述  

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