fsckコマンド

fsck コマンドは次の不整合を検査します。

* 複数のファイルに割り当てられたブロックまたはフラグメント。
* 重複するブロック番号またはフラグメント番号がある i ノード。
* 範囲外のブロック番号またはフラグメント番号がある i ノード。
* ファイルに対するディレクトリーの参照数とファイルのリンク・カウントとの差。
* 不正に割り当てられているブロックまたはフラグメント。
* ディスク・マップ内で空きを示すマークが付いているブロック番号またはフラグメント番号が入っている i ノード。
* 破壊されたブロック番号またはフラグメント番号がある i ノード。
* i ノード内の最後のディスク・アドレスでないフラグメント。この検査は、圧縮されたファイルシステムには適用されません。
* フラグメントがある 32KB を超えるファイル。この検査は、圧縮されたファイルシステムには適用されません。
* サイズ検査:
o 間違ったブロック数。
o 512 バイトの倍数でないディレクトリー・サイズ。
これらの検査は、圧縮されたファイルシステムには適用されません。
* ディレクトリー検査:
o i ノード・マップ内で空きを示すマークが付いている i ノード番号があるディレクトリー・エントリー。
o 範囲外の i ノード番号。
o 存在していない、またはディレクトリー自身を指していないドット (.) リンク。
o 存在していない、または親ディレクトリーを指していないドット・ドット (..) リンク。
o 参照されていないファイル、または到達できないディレクトリー。
* 整合性のないディスク・マップ。
* 整合性のない i ノード・マップ。
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1. すべてのデフォルトのファイルシステムを検査するには、次のように入力します。

fsck

このコマンドは、/etc/filesystems ファイル内の check=true のマークが付いているファイルシステムすべてを検査します。このフォーマットの fsck コマンドはファイルシステムに何らかの変更を行う前に、発行者に許可を求めます。
2. デフォルトのファイルシステムに関する小さな問題を自動的に修正するには、次のように入力します。

fsck -p

3. 特定のファイルシステムを検査するには、次のように入力します。

fsck /dev/hd1

このコマンドは、/dev/hd1 デバイス上でアンマウントされたファイルシステムを検査します。
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引用元
IBM コマンドリファレンス
http://publib16.boulder.ibm.com/doc_link/Ja_JP/a_doc_lib/cmds/aixcmds2/fsck.htm#a10192c87
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その他

・マシン起動時に自動実行され、破損ファイルが発覚した場合、「lost+found」ディレクトリにそれらのファイルが格納される

・FileSystem パラメーターでファイルシステムを指定しないと、 fsck コマンドは /etc/filesystems ファイルに登録されたすべてのファイルシステムを検査して、 check 属性が真に設定されているかどうかを調べます。スタンザに次の 1 行を追加すると、この検査を実行できます。
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IBM FAQ
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=std3c1c1e9ec57b13d664925730d00034d26


抜粋
fsck -y は、実行によってファイルシステムが損傷するリスクを承知の上でないと実行すべきでないということです。

・/sbin/rc.bootのfsckで失敗した場合にはシステムが正常にブートしなくなる危険がありますので、rc.bootの編集はお奨め出来ません。