TSM によるテープドライブの自動クリーニング設定手順

TSMサーバーでテープ・ドライブの自動クリーニングを行うことが出来ます。
TSMサーバーで自動クリーニングを行う場合のトリガーとして下記の選択肢があります。

  • ドライブがクリーニングの要求をしたとき。
  • ドライブで処理されたデータ量が指定した値(GB)に達したとき。

これらは、DEFINE DRIVEコマンドのCLEANFREQuencyオプションのパラメータで指定出来ます。デフォルトの設定値では、自動ドライブ・クリーニングは行いません。
注)ライブラリー装置によっては装置自身が有する自動クリーニング機能の使用を推奨しているモデルがあります。装置の機能を使用する場合はTSMでは自動クリーニングの設定をしないようにして下さい。例えば、IBM 3494ライブラリーやSTK ACSLSライブラリーなどが装置自身の自動クリーニングを推奨しているモデルです。

TSMで自動クリーニングを行うにはクリーニング・カートリッジを予めチェックインしておく必要があります。クリーニング・カートリッジのチェックイン処理方法はCHECKIN LIBVOLUMEコマンドにてSTATus=CLEanerを指定し、CLEAningsにて利用可能なクリーニング回数を指定します。QUERY LIBVOLUMEコマンドにてクリーニング残数の確認が可能です。

TSMによる自動クリーニング運用の設定手順例を以下に示します。
*大文字の箇所にはお客様環境に合わせた任意の名称を指定ください。
*定義済みのドライブに対してクリーニングの設定を追加する場合は、define driveをupdate driveに読み換えて下さい。

【サンプルA】
ドライブがクリーニング要求をしたときクリーニングを実行させる。利用可能なクリーニング回数は50回とする。
1. define drive LIBRARY_NAME DRIVE_NAME cleanfreq=asneeded
2. checkin libvolume LIBRARY_NAME CLEAN_CARTRIDGE_NAME stat=cleaner clea=50

【サンプルB】
ドライブで処理されたデータ量が指定した値(ex. 150GB)に達したときクリーニングを実行させる。利用可能なクリーニング回数は15回とする。
1. define drive LIBRARY_NAME DRIVE_NAME cleanfreq=150
2. checkin libvolume LIBRARY_NAME CLEAN_CARTRIDGE_NAME stat=cleaner clea=15

ドライブ・クリーニングを手動で実行したい場合は、CLEAN DRIVEコマンドを発行します。
ドライブ・クリーニングをスケジュール実行したい場合は、TSMの自動クリーニングを使用せずに、CLEAN DRIVEコマンドをスケジュールすることでも可能です。

KEYWORD: CLEANING

引用元:IBM FAQ
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=std312ef9896ec3b214449256e6200516a65